プロ野球ストーブリーグ、日韓で異なる「熱狂」:KBOは大型FA戦線、阪神・中野は結婚発表
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プロ野球界は本格的なストーブリーグに突入し、各国リーグで様々な話題がファンの注目を集めています。韓国KBOリーグでは大型FA選手の動向が市場を熱くさせている一方、日本では昨シーズンの覇者・阪神タイガースの主力選手から私生活での吉報が届きました。
KBO:FA市場の「大物」トゥサン、積極投資へ
韓国KBOリーグでは、今季9位に沈んだトゥサン・ベアーズが、今オフのFA市場で「大きな手」になるのではないかと見られています。他球団であるLGツインズのチャ・ミョンソク団長が「私が聞いた情報では、トゥサンが今回のFA市場で最も攻撃的な補強をするだろう」と言及するなど、その動きが警戒されています。
現在、トゥサンはFA遊撃手のパク・チャノ獲得競争で、元所属チームのKIAタイガースやロッテ、KTなどを抑えて優位に立っている模様です。しかし、トゥサンの補強はそれだけに留まらないと予想されています。
11年ぶりの古巣復帰なるか? MVPキム・ヒョンスが浮上
トゥサンの次なるターゲットとして名前が挙がっているのが、今季LGツインズを韓国シリーズ優勝に導き、シリーズMVPにも輝いたベテラン外野手、キム・ヒョンスです。
キム・ヒョンスは2006年に育成選手としてトゥサンでキャリアをスタートさせ、2015年の韓国シリーズ優勝を置き土産にメジャーリーグへ挑戦しました。2年後にKBOへ復帰しましたが、当時資金難だったトゥサンは彼を獲得できず、ライバルのLGが4年115億ウォンの大型契約で迎え入れました。
トゥサンが今、キム・ヒョンスの獲得を目指す背景には、攻撃力強化はもちろん、9位に低迷したチームの雰囲気を変える「リーダーシップ」への期待があります。2023年シーズン前に、NCへ移籍していたヤン・ウィジを4年ぶりに呼び戻したトゥサン。今度はキム・ヒョンスを11年ぶりに古巣のユニフォームに戻すという「ロマン野球」を実現させるか、注目が集まります。
LGの事情とトゥサンの攻勢
キム・ヒョンスは2021年シーズン後にLGと4+2年・最大115億ウォンの契約を結びましたが、今季終了後、契約に含まれていた「2年25億ウォン」のオプション条件を満たせず、FA市場に出ることになりました。
2023年、2024年と打撃成績は下降線を辿っていましたが、今季は140試合に出場し、打率.298、12本塁打、90打点、OPS.806を記録。3年ぶりに2桁本塁打とOPS.800以上をマークし、韓国シリーズでの大活躍でMVPに選ばれるなど、復活の兆しを見せました。
LGのヨム・ギョンヨプ監督は、キム・ヒョンスとパク・ヘミンのFA選手2名の残留を強く希望しています。しかし、LG球団にはサラリーキャップの問題や、2026年シーズン後にFAとなるホン・チャンギ、パク・ドンウォンといった主力選手への準備も必要という事情があります。
LG側は、オプションで提示していた2年25億ウォン、あるいはそれをベースにした2+1年総額30億ウォン台の「合理的」な提案をすると見られています。対して、来年38歳になるキム・ヒョンス側は、より長期で高額な契約を望んでいるとされ、トゥサンがそれを上回る好条件を提示すれば、11年ぶりの古巣復帰が現実味を帯びてきます。
一方、日本では阪神・中野拓夢が結婚を発表
KBOで大型契約の噂が飛び交う中、日本では昨季の日本一チームからおめでたいニュースが発表されました。阪神タイガースは20日、中野拓夢内野手(27)が30歳の一般女性と結婚したことを明らかにしました。
今シーズンから新たに選手会長に就任する中野選手は、プロ4年目のシーズンを公私ともに充実した形でスタートさせます。球団を通じ、「これからは2人で力を合わせ明るい家庭を築いていきたい。また、今シーズンから選手会長としてチームをけん引し、球団初の連覇を目指して頑張りたい」と決意をコメントしました。
ハワイ優勝旅行にも同伴、野球教室での「交際宣言」も
年上のパートナーとは、人知れず愛を育んできたようです。昨年12月のハワイへの優勝旅行にも2人で参加しており、船上ディナークルーズでは岡田監督や平田ヘッドコーチとニアミスし、「ちょっとミスったかなと思いました」と照れ笑いを浮かべる一幕もありました。
また、1月13日に愛知県岡崎市で行った野球教室では、参加した小学生から「彼女いますか?」という直球の質問に対し、「います!」と堂々と交際を宣言。生涯の伴侶を得る覚悟はすでに固まっていたようです。
侍ジャパン、日本一、そして首位打者へ
中野選手は昨季、侍ジャパンの一員としてWBCで世界一に貢献すると、シーズンでは不動の2番打者として阪神の日本一に大きく貢献しました。164安打を放って自身初の最多安打のタイトルを獲得し、二塁手としてゴールデングラブ賞も初受賞するなど、飛躍の年となりました。
今季の目標には「打率3割3分での首位打者」と、自身に高いハードルを課しています。2月1日のキャンプインを前に生涯の伴侶を得た背番号51が、愛する夫人と二人三脚で球団史上初のリーグ連覇へと突き進みます。