8 10月 2025

巨人・菅野がメジャー挑戦を表明、韓国ではポストシーズンで歴史的試合

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日本プロ野球、読売ジャイアンツのエース菅野智之投手(34)が5日、今オフの海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャーリーグに挑戦する意向を正式に表明した。日本球界を代表する右腕の決断に注目が集まる一方、隣国・韓国のプロ野球(KBO)では、ポストシーズンで歴史に残る珍しい試合が繰り広げられた。

【記者の目】復活を遂げた菅野投手、MLB球団の評価は

今シーズン、15勝、防御率1.67という圧巻の成績で完全復活を遂げた菅野投手に対し、メジャーリーグの各球団がどのような評価を下すのか、その見方は大きく二分される可能性が高い。来季には35歳を迎える年齢から長期契約は難しいと見られる一方で、その実績と安定感から先発ローテーションの中軸を担える投手として、好条件を提示する球団が複数現れることは確実視されている。

かつて2017年のWBC準決勝アメリカ戦で6回1失点と快投した時点で、菅野投手の市場評価は「特Aクラス」と見なされていた。当時のアメリカ代表リーランド監督が「メジャーの一流投手」と絶賛したほどだ。しかし、2020年にポスティングシステムでの移籍交渉が合意に至らず、その後は怪我に苦しむ時期が続いたため、MLB球団も獲得のタイミングを慎重に見計らっていた。

今オフのFA市場には、バーンズ(オリオールズ)、フリード(ブレーブス)といった大物先発投手が名を連ねるが、菅野投手もその一角に食い込む存在だ。ポスティング移籍と異なり入札金が不要である点も大きな魅力であり、2年総額3000万ドル(約43億5000万円)以上の出来高払いを含む大型契約を提示する有力球団が現れ、争奪戦に発展する可能性は極めて高いだろう。

韓国ポストシーズン:三星、わずか1安打で準プレーオフ進出という珍事

日本の野球界が菅野投手の去就に注目する中、韓国プロ野球(KBO)のワイルドカード決定戦では歴史的な試合が展開された。三星ライオンズがNCダイノスを3対0で下したが、この試合で三星が放った安打はわずか1本。これはKBOのポストシーズン史上、勝利チームの最少安打記録を更新する出来事となった。

このシリーズの第1戦を1対4で落としていた三星だが、レギュラーシーズンの上位チームとしてのアドバンテージにより、第2戦に勝利または引き分けで次のステージに進出できる状況だった。

試合が動いたのは初回裏。三星は先頭打者イ・ジェヒョンのヒットを皮切りに、制球を乱したダイノスの先発ローガン・アレン投手から4つの四球を選び、押し出しで2点を先制した。結果的に、この試合における三星の安打はこのイ・ジェヒョンの1本のみとなった。

三星の先発ウォン・テイン投手は、6回を無失点、5奪三振と好投。特に6回には1アウトから四球と死球でピンチを招いたが、後続を冷静に打ち取り、相手に流れを渡さなかった。試合はその後、8回にキム・ソンユン選手が犠牲フライで貴重な3点目を追加し、三星が勝利を収めた。

レギュラーシーズン終盤から破竹の9連勝でポストシーズンに進出してきたダイノスだったが、まさかの形でシリーズ敗退となった。勝利した三星ライオンズは、次の準プレーオフラウンドでSSGランダースと対戦する。