11 7月 2025

オドーア選手、2軍調整を拒否し退団へ 球団との協議実らず帰国の意向

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プロ野球球団は開幕を目前に控えた3月下旬、今季から新たにチームに加わったルーグネッド・オドーア選手の退団を電撃的に発表した。球団によると、開幕戦のメンバーから外れることが決定し、コンディション調整のため2軍での出場を提案したところ、オドーア選手本人から米国に戻りたいという申し出があり、それを受け入れる形で退団が決まったという。正式な手続きは後日行われる予定だ。

オドーア選手は、2月16日にキャンプ途中からチームに合流。メジャーリーグでの実績を背景に、主に右翼のレギュラー候補として大きな期待を寄せられていた。しかし、オープン戦では12試合に出場したものの、打率.176(34打数6安打)、本塁打・打点ともにゼロという成績にとどまり、期待された打撃力を発揮することはできなかった。特に6安打のうち3本が内野安打で、MLB通算178本塁打を放ったパワーヒッターとしての片りんは見られなかった。

チームの編成を担当する吉村本部長(スカウト担当)は、「オドーア選手とは、まずはファームでしっかり調整して、状態を上げてからの再合流を目指そうと話した。しかし彼は、2軍でのプレーを受け入れられないという考えを変えなかった」と経緯を説明した。また、「契約の中で、常に1軍で起用するという確約はしていなかったことも、代理人を通じて伝えてあった」と付け加えた。

24日に行われたオープン戦の最終戦後、オドーア選手に対して2軍での調整方針を伝えたのをきっかけに、球団と本人の間で複数回にわたる話し合いが行われたが、最終的に歩み寄ることはできなかった。結果として、本人の希望を尊重する形での退団となった。

今季、新天地での活躍を期待されたベテラン選手の突然の離脱に、関係者やファンの間では驚きの声が広がっている。球団としては、チーム運営の一環として実力主義を貫く姿勢を示した格好だが、インパクトのある人事であることは間違いない。