18 5月 2025

俳優・中山翔貴が語る「下剋上球児」への思いと、父・中山秀征からの教え

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TBS系ドラマ『下剋上球児』(日曜午後9時)に出演中の俳優・中山翔貴(24)が、作品への情熱や俳優という道を選んだ理由、そして尊敬する共演者や父親との関係について語った。

物語の第7話から登場した1年生投手・阪大輔役を演じる中山は、実際に小学1年から16年間野球に打ち込んできた元球児。今作でもその経験を活かしながら、ムードメーカーとしてチームの雰囲気作りにも一役買っている。

舞台に立つことへの憧れ、母の影響で芽生える

中山の父はタレントの中山秀征、母は元宝塚歌劇団の白城あやかという芸能一家に育ったが、彼自身が俳優に興味を持ったのは高校3年生の時。母親が出演する舞台『エリザベート』を観劇した際、舞台上で輝く姿に心を奪われたという。

「スポットライトを浴びながら演じる姿を見て、自分も表に立つ仕事をしてみたいと初めて思いました」と語る中山は、大学では野球を続けながらも、舞台への思いを胸に秘め続け、22歳で芸能界入りを決意した。

父・秀征からの言葉と背中を押してくれた家族

芸能界入りを両親は否定することなく、むしろ応援してくれたという。中でも父・中山秀征からは「この世界は実力がすべて。苦しいこともあるけれど、何を言われても自分自身で覆すしかない」と力強い言葉をもらった。

「現場で学んでこい」とアドバイスを受けた通り、中山は撮影現場で積極的に人間関係を築きながら、演技以外の面でも学びを深めている。

共演者・鈴木亮平との出会いが財産に

『下剋上球児』の現場では、鈴木亮平が演じる南雲脩司とともに「全員野球」の精神で撮影に取り組んでいる。鈴木の人柄に強く惹かれた中山は、「朝から晩までの撮影で疲れているはずなのに、エキストラの方々を退屈させないよう、自らマイクを持って声をかけるなど、細やかな気配りがすごい」と尊敬の念を語った。

また、即興の演技(アドリブ)にも挑戦し、鈴木からの「それ面白いね、もっとやっていいよ」という一言が自信につながったという。

野球経験を活かして、俳優としての一歩を踏み出す

中山は野球経験者として、野球初心者である鈴木をサポートする場面もあった。「監督は試合中どこに立っているべきか」など、細かい動作について意見を求められることもあり、作品作りに真摯に向き合う鈴木の姿勢に感銘を受けた。

自身はまだ駆け出しの俳優だと謙虚に語る中山だが、「名前ではなく、演技そのもので評価されたい」との強い思いがある。「父の名前で注目されたこともあり、否定的な声も目にしました。でも、観てもらって判断してもらえるならうれしい。作品で評価を覆せるよう努力しています」と、芯の強さをのぞかせた。

プロフィール

中山翔貴(なかやま・しょうき)
1999年3月18日生まれ、東京都出身。小学1年から野球を始め、青山学院高校時代には都大会ベスト16進出。大学では投手としてチームを牽引し、東部2部リーグ優勝に貢献。卒業後、22歳で俳優デビュー。代表作に『しろめし修行僧』(TX)、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日)、映画『沈黙の艦隊』など。将来的には「ヤクザ映画やアクション作品にも挑戦してみたい」と語っている。