21 11月 2024

フランシスコ・リンドール、30号本塁打でMVPの候補としての実力を示す

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フランシスコ・リンドールは、2024年のナショナルリーグMVP候補としてその存在感をさらに強め、火曜日に行われたメッツ対レッドソックス戦で、彼の輝く瞬間が2度も訪れました。メッツはボストン・レッドソックスを7-2で破り、リンドールの一打が決定打となりました。

最初の活躍は3回の攻撃で、2ラン本塁打を放ち、試合の得点を開幕。その時点でメッツの唯一のヒットとなり、得点は7回まで動かずに続きました。続いて、8回には一塁と二塁に走者を置いた場面で、左翼手の頭上を越えるライナーの二塁打を放ち、4点を追加する猛攻に火をつけました。

「こういう場面が欲しいんだ」とリンドールは語っています。

リンドールが打席に立つたび、シティ・フィールドの観客から「MVP」コールが巻き起こり、メッツのダグアウトにも、彼が必ず結果を出すという信念が浸透していました。

「彼が打席に立つたびに、チームはいい結果を期待している」とメッツのカルロス・メンドーサ監督は話しました。

火曜日にリンドールがレッドソックスのカッター・クロフォードから打った本塁打は、彼にとってキャリア通算5度目の30号本塁打シーズンとなり、これは遊撃手としてはアーニー・バンクスと並んで歴代2位の記録です。歴代トップはアレックス・ロドリゲスの7回です。

また、リンドールはこの日、今季26個目の盗塁も決め、これで2年連続の「30本塁打・30盗塁」に4つの盗塁を残すのみとなりました。彼は、30本塁打と25盗塁を複数シーズン達成した史上3人の選手の一人で、他にはハワード・ジョンソンとダリル・ストロベリーがいます。

リンドールのこの活躍により、メッツは6連勝を達成し、アトランタ・ブレーブスとナショナルリーグのワイルドカード争いでわずか0.5ゲーム差に迫りました。これは今季初めてのことですが、メッツはシーズンを11試合以上の勝ち越しで迎えています。

5月29日、チームがシーズン11試合の負け越し状態で、ホルヘ・ロペスがグローブを観客に投げ込み、選手たちだけのミーティングを行うまで、こんな状況は想像もできませんでした。

その後、メッツは53勝31敗とリーグ最高の成績を上げ、劇的な逆転劇を繰り広げてきました。その中心には、スロースタートを払拭し、現在ではショウヘイ・オオタニのナショナルリーグMVP最大のライバルとなっているリンドールがいます。

「今シーズンの彼のプレーは信じられないものです」と、メッツの野球運営部門の責任者であるデビッド・スターンズ氏は試合前に語りました。「これまで多くの特別なシーズンを見てきましたが、今回の彼のプレーはその中でもトップクラスです。」

依然としてオオタニがMVPの最有力候補ではありますが、彼の今シーズンの打撃成績は歴史的なもので、ナショナルリーグの本塁打、スラッギング、OPS、得点、および総塁打数でリーグをリードしています。彼は既に44本塁打と46盗塁を達成し、今後50本塁打・50盗塁を記録する最初の選手となることが確実視されています。

しかし、オオタニは肘の手術からの回復中で、今シーズンはドジャースの指名打者としてのみ出場しており、守備は行っていません。ここが30歳のリンドールが優位に立つ点です。彼は守備でも、特に遊撃手としての卓越したプレーでチームに貢献しており、オオタニにはない優位性を持っています。

火曜日の時点で、リンドールはWAR(選手の総合的な貢献度を示す指標)でオオタニをリードしており(7.0対6.6)、今季の打率.273、本塁打30本、OPS.843を記録し、全139試合に遊撃手として出場しています。

「ファンの皆さんからの声援は本当に感謝しています。もっと良いプレーを続けて、応援をさらに盛り上げていきたいです」と、火曜日の試合後にリンドールは語りました。

リンドールは、シーズン序盤の不調から脱却し、5月18日に1番打者としての起用が始まってからは、打率.307、本塁打23本、盗塁20個、OPS.937という成績を残しています。

守備に関する数値は完全ではありませんが、リンドールの「平均より上のアウト(OAA)」はメジャーリーグの遊撃手の中でカンザスシティ・ロイヤルズのボビー・ウィット・ジュニアに次ぐ2位となっています。また、彼はリーダーシップの面でも評価が高く、その存在感はチームに大きな影響を与えています。

「彼の持つ全体的なパッケージが、チームに多大な貢献をしている」とスターンズ氏は言います。「フィールド上での彼の成果は簡単に測れますが、彼の言葉や行動がもたらす影響を数値化するのは非常に難しいです。それでも、彼の準備への情熱や、チームメイトが適切な準備をするように導く姿勢が、彼を特別な存在にしています。