ハンファ・イーグルス、4連敗で首位と4ゲーム差に。キム・ギョンムン監督、反撃の機会をうかがう
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プロ野球ハンファ・イーグルスは4連敗を喫し、首位のLGツインズとのゲーム差が4に広がった。首位が遠のきつつある状況だが、キム・ギョンムン監督は再びチームに連勝ムードが訪れることを期待している。
投手陣の相次ぐ離脱とブルペンの過負荷
ハンファは去る16日の昌原NC戦から4連敗を喫し、2カード連続の負け越しが確定した。連敗の主な原因は先発投手陣の相次ぐ離脱にある。16日のNC戦では、ムン・ドンジュが打球を受けて右前腕部を負傷し、一軍登録を抹消された。さらに、エースのコーディ・ポンセも風邪と下痢の症状で体調を崩し、登板日程が19日から22日に延期されるという不測の事態も発生した。
キム・ギョンムン監督は21日、大田での斗山戦を前に「先発投手に問題が起きて連敗している。一度連敗を断ち切れば、再び連勝ムードが来るだろう。今日はリュ・ヒョンジンが投げるので、打線が奮起して連敗を止めてほしい」と語った。
先発陣の穴を埋めるため、20日の斗山戦ではブルペンからチョ・ドンウクを急遽先発として投入したが、2回1/3を投げて4失点で敗戦投手となった。この試合でハンファは救援投手を6人も投入する総力戦を展開したが、9-13で敗れ、深刻な4連敗に陥った。
二軍からの緊急補強と期待
投手陣が危機的状況にある中、即戦力となる二軍からの補強も容易ではない。キム・ギョンムン監督は「二軍から本当に良いという報告があれば、すぐにでも一軍に呼ぶ。ただ頭数を揃えるための昇格はしない」と述べ、現状の選手構成が最善策であることを示唆した。
監督は「野手陣も大小の怪我を抱えている」と付け加え、チームが満身創痍の状態であることを明かした。
このような状況の中、21日の斗山戦を前にチュ・ヒョンサンを二軍に降格させ、ユン・サンフムを昇格させることで投手エントリーに変化を加えた。監督はユン・サンフムについて「(尚武から)除隊後に一度状態を確認した。現在、先発投手の投球イニングが短くなっており、ロングリリーフができる投手が必要だと判断した」と起用の意図を説明した。
また、20日に昇格したイ・テヤンも好投を見せた。チームは敗れたものの、1回2/3を無失点に抑え、監督も「失点が多い最近の状況で、彼のような投球をしてくれるのはありがたい」と一定の満足感を示した。
救世主カン・ジェミンの復帰と今後の展望
厳しい状況は続くが、来週からは先発ローテーションが正常に稼働する見込みだ。さらに、ブルペンには強力な追加戦力も控えている。必勝リリーフ陣の一角を担うサイドアームのカン・ジェミンが、兵役を終えてチームに合流した。
カン・ジェミンは2020年のデビューから2023年までの4シーズンで通算207試合に登板し、8勝14敗13セーブ46ホールド、防御率3.65を記録したブルペンの中核投手だ。肘の手術後、現役で入隊し、今月12日に除隊した。
復帰登板となった19日のフューチャーズリーグLG戦では、1イニングを無失点に抑え、最速146km/hを記録するなど、入隊前と変わらない球威を見せた。キム・ギョンムン監督は「今後、紅白戦なども含めて5回ほど実戦登板をこなし、8月末に状態が良ければ一軍に昇格させる予定だ。9月1日の拡大エントリーに合わせて登録することを考えている」と期待を寄せた。彼の復帰は、疲弊したブルペン陣の負担を軽減する大きな力となるだろう。
LGとのゲーム差は4に開いたが、シーズンはまだ30試合残っている。ハンファは今シーズン、すでに12連勝と10連勝を記録しており、一度勢いに乗るとその持続力が長いチームだ。打線では移籍してきたソン・アソプが直近2試合で7安打と大当たりしており、反撃の狼煙は上がりつつある。まずは連敗を脱出し、再び上昇気流に乗ることができるか、21日のリュ・ヒョンジンの投球に大きな期待がかかる。