サンタアニタ競馬場:フィレンツェフレーバーが接戦を制しハネムーンステークス優勝
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カリフォルニア州のサンタアニタ競馬場で現地時間日曜日、3歳牝馬によるG3競走「ハネムーンステークス(賞金10万ドル)」が開催され、**フィレンツェフレーバー(Firenze Flavor)**が激しい三頭接戦の末、わずか数センチ差で勝利を収めた。
この芝1800メートルのレースでフィレンツェフレーバーに騎乗したのは、ドレイデン・ヴァン・ダイク騎手。今回がステークス競走初出走となった同馬は、パトリック・ギャラガー調教師の管理馬として挑んだ。
序盤をリードしたのはフィル・ダマート厩舎のジャングルピース(Jungle Peace)。アメリカではこれまで3戦3勝と無敗だったが、今回が初の2ターン競走だった。ジャングルピースは予想通りハナを奪い、23秒84、48秒10、そして6ハロン通過1分11秒72というペースでレースを引っ張った。一方、フィレンツェフレーバーと**ミソファンシー(Miso Phansy)**は後方からの競馬を選択。
最後の直線に入ってもジャングルピースが先頭をキープし、残り1ハロン地点でも約1馬身半のリード。しかし、後方から脚を伸ばしてきた2頭が急接近。フィレンツェフレーバーはミソファンシーと並走しながら最後の一押しでゴール前に突進し、劇的な差し切り勝ちを決めた。
「正直なところ、彼女が3着だと思っていたよ。眼鏡を新調しなきゃな」とギャラガー調教師は冗談まじりに振り返った。
最終タイムは1分49秒91。フィレンツェフレーバーは、Oda RacingとUS Equineの自家生産馬である。
今回がフィレンツェフレーバーとの初コンビだったヴァン・ダイク騎手は、「とにかく彼女と上手く折り合うことが大事だと思っていた」とコメント。「彼女は頭を振る癖があるし、無理に抑え込もうとすると反発するからね。なるべく自然体で走らせるようにしたんだ」。
さらに、「最後の直線では少し不安もあった。彼女は内側のミソファンシーを避けるような仕草を見せていたけど、ゴール前ではしっかり踏ん張ってくれた。うまくいったよ」とレースを振り返った。
フィレンツェフレーバーは1月20日のサンタアニタ芝1600メートル戦で2戦目にして初勝利。その後、2月11日の条件戦では最下位に沈んだものの、4月25日の同条件戦で巻き返し、半馬身差で勝利。今回のステークス挑戦でさらなる飛躍を見せた形となった。