タイガー・ウッズの半生が映画化へ――伝説の軌跡を描く新たな伝記映画
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ゴルフ界の伝説として名を馳せるタイガー・ウッズの人生が、新たな伝記映画としてスクリーンに登場することが決定した。
Amazon MGMスタジオは、作家ケビン・クックによる著書『The Tiger Slam』の映画化権を取得。この作品では、ウッズが2000年の全米オープン(ペブルビーチ)、全英オープン、PGA選手権(バルハラ)を制し、ゴルフ史に残る「タイガースラム」を達成した歴史的瞬間が描かれる。
映画の制作には、元米国大統領バラク・オバマ氏と元ファーストレディのミシェル・オバマ氏が設立した「ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ」と、「ウィンクラー・フィルムズ」が関与する予定だ。また、監督には『キング・リチャード』を手掛けたレイナルド・マーカス・グリーン氏が就任する見込みとなっている。
「タイガースラム」の軌跡
クック氏の著書『The Tiger Slam』は、ウッズが2000年のメジャー大会で圧倒的な勝利を収めた驚異的な連勝の裏側を克明に描く内容となっている。ゴルフ界を席巻した若きウッズの姿を、未曾有のパワー、卓越した戦略眼、そして恐れを知らぬ精神とともに振り返るものだ。
この作品には、ウッズのキャディーやコーチ、ライバル、さらにはウッズ自身が憧れたゴルファーたちの証言も収録されており、彼の輝かしい勝利の瞬間と、ゴルフコース内外での試練がいかに彼のキャリアを形成してきたのかが詳細に語られる。
史上最年少の王者から現在まで
タイガー・ウッズは1996年にプロデビューを果たし、21歳の若さで史上最年少の世界ランキング1位に輝いた。以降、数々のメジャータイトルを獲得し、ゴルフ界を代表するスター選手となった。
最近では、新設されたTGLゴルフリーグに出場したほか、2025年のマスターズ・トーナメントへの招待を受けるなど、依然として注目を集め続けている。マスターズでは過去5度の優勝を誇り、次回大会での活躍も期待されている。
けがを乗り越えて
しかし、その華々しいキャリアの一方で、ウッズは度重なるけがにも悩まされてきた。今年に入ってからも、左アキレス腱の断裂により「低侵襲手術」を受けたことを自身のSNSで発表している。投稿によると、「左足に鋭い痛みを感じ、診断の結果、腱が断裂していたため手術を決断した」としている。
度重なる故障を乗り越えながらも、ウッズはゴルフ界における影響力を失うことなく、今なおトッププレイヤーとしての道を歩んでいる。映画化が決定したこの作品は、彼の偉大な功績を改めて世に伝えるものとなるだろう。
ゴルフ界のレジェンド、タイガー・ウッズ。その波乱に満ちたキャリアと成功への飽くなき探求心が、スクリーンでどのように描かれるのか、注目が集まっている。