15 9月 2025

シェフラーが今季6勝目、ライダーカップへ弾み

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プロゴルファーのスコッティ・シェフラー選手が、カリフォルニア州ナパのシルバラード・リゾートで開催されたトーナメントで、見事な逆転優勝を飾りました。最終ラウンドを5アンダーパーで回る力強いプレーを見せ、通算269打で今シーズン6勝目を手にしました。

これによりシェフラー選手は、PGAツアー通算19勝目を達成。ベン・クレンショー氏やアーニー・エルス氏といったゴルフ界のレジェンドと肩を並べる記録となります(史上最多記録はタイガー・ウッズ氏とサム・スニード氏が持つ82勝)。2位には、ライダーカップ米国選抜でチームメイトとなるベン・グリフィン選手(米国、270打)が僅差で入り、3位はラント・グリフィン選手(米国、271打)でした。

試合後、シェフラー選手は「自分のプレーに集中し、辛抱強くバーディーを狙い続けた結果、良い形で締めくくることができました」と勝利を振り返りました。彼の次なる舞台は、9月26日から28日にかけてニューヨーク州で開催される米国選抜と欧州選抜の対抗戦「ライダーカップ」です。世界ランキング1位のシェフラー選手は、キーガン・ブラッドリー主将が率いる米国チームのエースとして、大きな期待を背負っています。

ケルンのチャリティーゴルフ大会、雨の中の熱戦

世界のトッププロがしのぎを削る一方で、ゴルフは地域社会への貢献においても重要な役割を果たしています。その好例として、ドイツのケルンでは9月8日(月)、サッカークラブ「1.FCケルン」が主催する恒例のチャリティーゴルフ大会が開催されました。

ケルン西部のゴルフコース「グート・レルヒェンホフ」で行われたこのイベントは、クラブが設立した「FC財団」への寄付を募ることを目的としています。前日のケルンは28度の快晴でしたが、大会当日は気温18度まで下がり、朝から冷たい雨が降り続くあいにくの天候となりました。しかし、参加者たちは悪天候にもめげず、温かいコーヒーで談笑した後、元気にコースへと向かいました。

著名人が集結、故名誉理事へ捧げる追悼

今年の大会にも、多くの著名人が参加しました。元FCケルンのプロ選手であるマーク・ウート氏やヨナス・ヘクター氏、クラブのヴェルナー・ヴォルフ会長をはじめ、元ドイツ代表のシュテファン・ロイター氏、テレビ司会者のラウラ・ウォントーラ氏、ドッグトレーナーのマルティン・リュッター氏など、スポーツ界内外から多彩な顔ぶれが集まりました。

プレー開始前には、今年7月に79歳でこの世を去ったFC財団の元理事、クラウス・ディレンブルガー氏を追悼する感動的なセレモニーが行われました。ヴォルフ会長は、「彼と毎日電話で話さない日はほとんどありませんでした。今日ここに立っているのが辛いほどです」と、声を詰まらせながら故人との思い出を語りました。参加者からは、ディレンブルガー氏の功績を称える温かい拍手が送られました。

財団の理念を継承、10万ユーロの寄付金集まる

ディレンブルガー氏はFC財団の設立当初からの中心人物であり、このゴルフイベントの発起人でもありました。本大会は財団にとって最も重要な資金調達の機会の一つで、毎年およそ10万ユーロ(約1600万円)の寄付金を集め、地域社会が抱える問題解決のためのプロジェクトに活用されています。

故人の遺志は、息子であるオリバー・ディレンブルガー氏に引き継がれ、彼は現在、財団の評議員として活動を支えています。今年もチャリティー抽選会などを通じて多額の寄付金が集まり、ケルンのアリーナの特別観覧席やFCケルンの公式グッズなどが景品として提供され、イベントは盛況のうちに幕を閉じました。