15 6月 2025

ホアキン・ニーマン、全米オープン前に注目集める LIVゴルフで今季4勝目を挙げ絶好調

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2025年シーズン、チリ出身のホアキン・ニーマン(26)がLIVゴルフで4度目の優勝を果たし、その勢いが止まらない。6月、バージニア州のロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフクラブで開催された大会の最終ラウンドで、ニーマンは63という圧巻のスコアをマークし、通算15アンダーでグレーム・マクドウェルとアニルバン・ラヒリを抑えて1打差で勝利した。

これで、今季開催されたLIVゴルフの大会の半数をニーマンが制したことになる。シーズンは残り6大会となっており、彼の支配的なプレーは他の選手を圧倒するものだ。しかしその一方で、メジャー大会でもこの勢いを発揮できるのかという期待と重圧が高まっている。

ニーマンの非凡な才能は月を追うごとに際立っており、先日開催されたPGA選手権(クエイルホロ)では、彼にとってメジャー24大会目にして初のトップ10入り(T8)を果たした。だが、これまでのメジャー戦績を振り返れば、世界トップクラスの選手と比較されるにはまだ課題が残る。とはいえ、2024年以降だけで6勝を挙げている現状を見れば、「何かが過小評価されているのでは」と感じる関係者も少なくない。

所属チーム「トルクGC」のチームメイトたちは、ニーマンがメジャー大会で過剰に意識しすぎているのではと推測している。試合後のテレビインタビューで、彼は「メジャーでは我慢強くなることを学んだか」と問われると、PGA選手権での好成績にもかかわらず、メジャー制覇にはまだ距離を感じていると正直に語った。

「どの大会でも我慢強くプレーすることは大切だと思います。でも、正直なところ、まだメジャーで優勝するには程遠いと感じています」とニーマン。「でも、全米オープンでプレーできるのはとても嬉しいです。コースは素晴らしく、難しいコンディションになるでしょうけど、その挑戦が楽しみです。楽しい一週間にしたいですね」と前向きな姿勢も見せた。

なお、クエイルホロでのT8フィニッシュは「バックドア・トップ10」と呼ばれるタイプのもので、最終日に68を記録し、一気に23位からジャンプアップして成し遂げた。もちろん実力で掴んだ成績だが、優勝争いに絡むようなトップ10とは意味合いが異なる。かつて同様の結果を繰り返していたローリー・マキロイが、長年のメジャー未勝利を経てマスターズで勝利した例が、その違いを物語っている。

ニーマン自身、マキロイやスコッティ・シェフラー、ブライソン・デシャンボーら世界のトップ選手たちと同列に語られることに、まだ居心地の悪さを感じているようだ。今週の全米オープンを前に、周囲の期待に拍車がかかる中でも、彼は自らその熱を煽ることは避けた。

今はまだ、自分自身の実績と向き合い、メジャー戦線で本格的に存在感を示すその時を冷静に待っている――そんなニーマンの姿勢が印象的だった。