東京芝2000mの傾向と特徴 – 天皇賞(秋)やフローラSで狙うべき馬の探し方

東京競馬場の芝2000mの傾向と特徴を、統計的なデータを基に見ていきたいと思います。

天皇賞(秋)やフローラステークスといったレースが行われるコースには、一体どのような傾向や特徴があるのでしょうか。

東京芝2000mのレースは荒れる?荒れない?

最初に、東京競馬場の芝2000mのレースがどのくらい荒れるのかを見ていきましょう。

具体的には、馬連・三連複・三連単が各々どのくらいの割合で万馬券になるのかを見ていきたいと思います。

コース馬連の
万馬券率
[%]
三連複の
万馬券率
[%]
三連単の
万馬券率
[%]
レース数
東京芝200010.326.962.4428
中央競馬
全コース平均
12.835.176.3
全コース平均
との差
-2.5-8.3-14.0
集計期間:2010年〜2020年

ということで、いずれの券種も全コース平均と比較して万馬券率がかなり低いことがわかります。

特に三連単は4割弱が1万円を切る配当になるということで、穴党にとってはつまらない、そして本命党にとってはやりやすいコースと言えそうです。

東京芝2000mと相性の良いレースコース

続いて、本コースと相性の良いレースコースを見ていきたいと思います。

具体的な相性の指標として、過去3走以内に○○というレースコースで5着以内に入った馬が東京競馬場の芝2000mで走った場合の勝率・連対率・3着内率を見ていきたいと思います。

東京競馬場の芝2000mと相性の良いレースコースは以下の通りです。


◎東京芝2000と相性の良いレースコース◎
条件勝率
[%]
連対率
[%]
3着内率
[%]
頭数
3走前までに
京都芝1800外
で5着以内に入った馬
17.929.138.8134
3走前までに
京都芝2000
で5着以内に入った馬
15.027.539.4160
3走前までに
中山芝1800
で5着以内に入った馬
13.126.135.3521
3走前までに
東京芝2000
で5着以内に入った馬
12.625.635.8860
3走前までに
東京芝2400
で5着以内に入った馬
12.324.333.5284
3走前までに
東京芝1800
で5着以内に入った馬
12.323.434.4837
3走前までに
新潟芝1800外
で5着以内に入った馬
11.823.335.5279
3走前までに
中山芝2000
で5着以内に入った馬
11.623.034.1820
3走前までに
阪神芝1800外
で5着以内に入った馬
11.525.540.8157
3走前までに
中京芝2000
で5着以内に入った馬
11.128.637.3126
集計期間:2005年〜2020年

まず相性の良さが目立つのは、京都競馬場の芝1800mと芝2000mになります。

京都競馬場は馬場状態によってものすごい時計が出るスピード勝負になるので、東京競馬場と通ずるものがあるのかもしれません。といっても、現在京都競馬場は改装工事中なので、このデータが使えるのは少し先になってしまいそうですが・・・。

また、中山競馬場の芝1800mや芝2000mとも相性が良いようです。

広い東京競馬場と、トリッキーな中山競馬場では求められそうな能力が異なりそうなものですが、こと2000mコースについてはその形態からスタート直後の器用さが求められるので、その影響かもしれません。

他にはやはり同じ東京競馬場の芝コース(1800m、2000m、2400m)とは好相性なようです。

東京芝2000mの位置取り別実績

次に、位置取りの有利・不利についても見ていきたいと思います。

具体的には、残り600m地点での先頭との差毎の勝率・連対率・3着内率を見ていきたいと思います。

東京競馬場の芝2000mの位置取り別実績は下表の通りです。

残り600m地点での先頭との差勝率
[%]
連対率
[%]
3着内率
[%]
頭数
タイム差無し12.824.332.9453
半馬身〜2馬身9.920.731.0891
2馬身超〜4馬身9.217.828.01441
4馬身超〜6馬身7.614.320.8890
6馬身超〜8馬身3.69.214.4557
8馬身超〜10馬身5.010.416.1299
10馬身超3.67.711.9388
集計期間:2004年〜2020年
(新馬戦・未勝利戦は除く)

直線が長い東京競馬場といえども、やはり残り600m地点で前目にいる馬の方が好成績となります。

特に、残り600m地点の先頭との差が6馬身を超えはじめると成績が急降下していくようですので、軸馬は先行馬を選ぶのが無難なようです。

とは言え10馬身以上離れていても3着内率は二桁ありますから、追い込み馬も紐で買うのはアリだと思われます。

東京芝2000mの騎手別成績

さらに、騎手別の成績を見ていきたいと思います。

東京競馬場の芝2000mで成績が上位の騎手は下表の通りです。

騎手勝率
[%]
連対率
[%]
3着内率
[%]
騎乗
回数
平均
人気
C.ルメール28.243.759.91422.1
福永 祐一17.329.640.8984.6
M.デムーロ15.631.245.8963.5
戸崎 圭太14.735.347.52043.9
内田 博幸12.823.132.12345.4
蛯名 正義12.123.436.02145.5
田辺 裕信10.717.026.32245.9
横山 典弘9.621.736.71664.9
三浦 皇成9.116.822.81976.3
田中 勝春9.016.820.01557.5
武 豊8.925.332.9794.0
石橋 脩8.114.727.91366.7
岩田 康誠7.918.828.71015.5
北村 宏司7.416.624.92296.0
津村 明秀7.115.724.3708.4
集計期間:2010年〜2020年

成績的にはルメールが突き抜けています。ただ、騎乗馬の平均人気も驚異の2.1と良い馬ばかりに乗っていることは考慮が必要でしょうか。

また、戸崎は騎乗馬の質を差し引いても好成績を残していると言えそうです。(勝率はもうちょい上げてほしいところかもしれませんが。)

逆に(豊人気もあるのでしょうが)騎乗馬の平均人気を踏まえると、武豊の成績は相対的にイマイチなこともわかります。

東京芝2000mの馬番別実績

最後に、本コースにおける枠順の有利・不利を確認してみたいと思います。

なお、馬番別実績は各馬番毎の勝率・連対率・3着内率に加えて、3着内率については期待値と実績の差分である「偏差」も掲載しています。そして、枠順の有利・不利はこの「偏差」がプラスかマイナスかで評価することになります。

なぜなら、単純に集計すると外枠の勝率・連対率・3着内率は内枠と比較して必ず成績が悪くなるためです。詳しくは こちら をご覧ください。

東京競馬場の芝2000mの馬番別実績は下表の通りです。

馬番勝率
[%]
連対率
[%]
3着内率
[%]
頭数偏差
[%]
0110.620.730.56225.4
028.517.026.16250.9
038.616.024.2625-1.0
049.318.827.36232.1
058.817.724.8626-0.4
068.418.028.36223.2
077.313.920.6618-4.5
0810.318.929.06044.4
097.014.921.9572-2.0
107.216.125.45282.3
115.612.618.6468-3.5
128.614.120.6384-0.3
134.811.517.9313-2.1
145.810.415.0260-4.3
153.910.613.9180-4.5
164.25.611.1144-6.8
172.53.811.280-5.8
181.97.511.353-5.4
集計期間:2004年〜2020年

最後に付けたグラフを見ればより明らかな通り、そして、大方の競馬ファンの感覚と一致するように、東京芝2000mは圧倒的に内枠が有利なことがわかります。

ただ、特筆すべきは、1番枠が突出しているだけで2番枠以降はそうでもない、ということでしょうか。また、14番枠以降はかなり割り引くのが妥当だと言えそうです。

なお、本コースで行われる秋の天皇賞は、この15年間で8枠の馬が連対したことが一度もありません。そのくらい、外枠には非常に厳しいコースだと言えます。

おわりに

東京競馬場の芝2000mについて、その特徴や傾向をご覧いただきありがとうございました。

あらためて数字を見てみると、外枠の圧倒的な成績の悪さに衝撃を覚えますね。天皇賞(秋)やフローラステークスといった重賞も例外ではなく、本コースで行われるレースは、まず枠順を考慮して予想を組み立てていく必要がありそうです。

以上です。東京競馬場の他のコースの特徴は東京競馬場の特徴をご参照ください。